2016年 年頭のご挨拶

 年頭に当たり、謹んでご祝詞を申し上げます
 旧年中は、格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年を象徴する言葉は、安保法案、ISテロ、異常気象、マンションくい打ち偽装など、人々の不安マインドを示す“安”となりました。
 世界はまさに秩序が解体し、主体性が無い漂流の時代となってきております。
中東問題は、フランス・パリでの同時多発テロやトルコによるロシア軍機撃墜など疑心暗鬼に陥っています。南沙諸島では、中国による人工島の埋立てに対して沿岸諸国は脅威にさらされ、アメリカも中東からアジアへ関心を移行させてきています。日本も対岸の火事ではなく、東シナ海の防衛が喫急の課題となっています。ウクライナ問題は、解決の糸口さえ見えず、ロシアは益々国際的に孤立化してきています。更に、シリア情勢を受け、EU諸国へは大量の難民の流入現象が起きています。こうした世界情勢の中、各国経済はこぞって低調基調です。まさに不安定な局面が垣間見れます。
 国内の情勢を振り返ると、昨年は日本国にとって、戦後70年に当たる大きな節目となりました。この影響からかプチナショナリズム症候群と言われる内向的な思考に傾きつつあります。その顕著な傾向として、これまで日本経済を牽引してきたものづくり産業から高付加価値のサービス産業へは、必ずしもスムーズに移行できておりません。むしろ貧富の格差や地域間の格差を助長させています。
 関東・東北地方の豪雨による鬼怒川等の河川堤防の決壊や氾濫、土石流・地すべり・がけ崩れなどの発生、口永良部島・大涌谷(箱根山)・桜島・阿蘇山等の火山活動が活発化など自然の驚異は、地域住民の不安を益々駆り立てており、その復興には膨大な時間とコストが掛かっています。
 エネルギー戦略においては、原発の再稼働やLNG依存のコスト増など迷走が続き、再生エネルギーへの転換などのパラダイムシフトは緒に着いたばかりで、遅々として進みません。2008年にピークを迎えた日本の総人口は、減少の一途を辿り、30年後には1億人を割ると言われています。この少子高齢化の弊害は、一極集中になりつつある都市部以上に地方で顕著に現れ、食料自給率の低下や労働人口の減少に歯止めがかからない状況が続いています。
このように国内においては、守りの姿勢が続いております。

 このような国内外の不安定な情勢を鑑みながら、創立30年という節目を経た弊社は、新たな自立したアイデンティティーを確立していく必要があると強く意識しております。
その為に、新5ヶ年中期計画として、“事業継承と価値創造の両立を図り、安定した企業経営を図る”を基本方針として、新たな成長の基軸をつくり、世の中の変化に柔軟に対応していきながら100年続く企業としての風格を備えていく準備に入りました。
 そのポイントは二つ…“経営資源を流動化させ、次世代への継承を実現させる”ことと“異業種展開と地域展開による経営リスクの分散と企業規模の拡大”という戦略を実行に移していきます。先ほども述べました“高付加価値のサービス業”への産業間移動は、まさに「環境と防災のリスクコンサルティング」を標榜している弊社のビジネス背景として、望むべき方向性だと考えております。
 様々な社内外の課題を抱えながらも、“仕事の報酬”とは何か?を常に考え、企業活動で必要な定性的コンテンツを、定量化(見える化)していくことで、新たなステージを創り上げていきたいと考えています。
 本年も皆様のご期待に添うべく、一層の努力を重ねていきます。何卒、倍旧のご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

平成28年申年
代表取締役  田中 秀宜 

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