Mikuniya Forest

わんぱくの森 -竹林整備-

冬の「ミクニヤの杜」

 今回の整備は12月ということもあって緑地内も肌寒くなり、小道に落ち葉やどんぐりが増えて冬の始まりが感じられました。 前回の整備から時間が経ち、竹の成長に伴う斜面や竹林内の荒廃が心配でしたが、大きな変化は見られなかったため安心した一方で、依然として伐採された樹木や枯れた竹が多いといった状況です。

竹林整備の様子

 今回は弊社社員8名が整備にあたり、斜面上の枯れた竹の伐採と小道付近の倒木や枝の除去をメインに作業を行いました。 伐採作業は運び手と切り手の2人1組で分かれて行い、これまでの経験から各々慣れた手つきで伐採を始め、非常にスムーズに作業が進みました。 また、前回の整備のおかげで斜面内の倒木や枯れた竹をある程度間引いていたこともあり、見通しが良く足元が安定していました。 そのため、竹の運搬や移動がしやすくなったことで斜面上での作業でしたが身体への負担が軽減され、安全な作業環境が確保できたことから整備の効果を実感しました。 伐採後は整備当初より見通しが良くなり、日の光が差し込むようになったことでより美しい景観を作ることができました。 作業中にお会いした地元住民の方からも「明るくなって歩きやすい」「家の近くにきれいな自然があると気持ちが良い」など貴重なご意見をいただき、今後の活動の励みになりました。

竹林整備前後の状況(写真左:整備前 写真右:整備後)

子どもたちとプレート設置

 久末小学校のバザー会場では樹木のネームプレート作りのブースを開き、作成した子どもたちとそのご家族と一緒に設置を行いました。プレートの作成と設置は川崎市、NPO法人 国際自然大学校(NOTS)の方々との協働で行い、弊社社員が子どもたちに帯同して樹木の種類やその見分け方について指導しながら交流を楽しみました。 子どもたちも自分で作ったプレートがうまく設置でき、人の目に触れられることに喜んでいる様子でした。プレート設置に訪れた子どもたちやそのご家族は普段からこの緑地を通り道や通学路として利用していることもあり、自らの手で緑地の整備に携われたことに感謝のお言葉をいただきました。 今回の取り組みを通じて自分たちの身の回りにもこうした自然が残っている事を改めて 認識するとともに、ミクニヤの杜が地域の方々の「里山」として認知され、積極的に利用 していただけるような環境づくりを目指して参ります。

おわりに

 今回の整備でも倒木や伐採木の他に、ポイ捨てされた空き缶や吸い殻、新聞紙など生活ごみが少なからず回収されました。こうした環境保全には企業の取り組みだけでなく、この緑地を利用する一般の方々に向けた周知や意識改変が必要になります。 今後もミクニヤの杜の保全管理を継続しつつ、その中でどのような緑地を作り上げていくのか地域の方々の声を聴き、日本ミクニヤがその声を環境保全や地域貢献といった形で還元できるよう努めていく所存です。


東京支店 西村雅隆







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