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有機性廃棄物処理装置「ミシマックス®」の普及と農業への取り組み

発酵分解TSC 2024年入社
 弊社商品である有機性廃棄物減容化装置「ミシマックス®」は、これまでに日本国内において公共下水道施設や農業集落排水施設、食品残渣処理等で利用されてきました。また、発酵残渣は菌体肥料として公共施設の近隣住民に利用されてきました。今後、より高品質なサービスを提供するために、菌体肥料の利用者目線を学びたいと考え、新たなチャレンジとして2022年から農業に取り組んでおります。今回はその一部を紹介いたします。

ミシマックス®の特徴について
 ミシマックス®は高温好気発酵技術を採用しており、比較的温度が高い状態で活躍する好気性微生物が有機物を発酵分解することを活用する技術です(詳細はこちら)。 大きな特徴として、
・分解速度の速い高温好気発酵を採用している
・特殊菌を用いずにその土地に生息する微生物(常在菌)を利用する
・減容効果を高めるために木質チップを使用して常在菌を多く生息する環境とし、有機性廃棄物を90%以上減容化する
・木質チップはおよそ半年間機能維持するため、交換作業は6か月に1回程度と労力軽減が見込まれる
の4点が挙げられます。
 そして、この特徴から得られる導入効果は、以下が見込まれます。
・有機性廃棄物を90%以上減容化するため、廃棄物の量・処理コストを大幅に削減できる
・廃棄物の発生源でミシマックスRを利用することで、廃棄物の日々の運搬、焼却の工程が不要となり、温室効果ガスの発生抑制に効果的である
・発酵残渣を肥料やバイオマス燃料として再利用することでゼロエミッションが可能となる

農業を取り組んだ背景
 前述のとおり、ミシマックスRの発酵残渣は菌体肥料として利用されています。そこへ受け取りに来られる生産者の方々と話をする中で「作業が肉体的に大変」「耕作放棄地が年々増えてきた」 「人手が足りない」とよく耳にする農業の課題を文字や映像越しではなく生の声で受け取り、弊社も何か力になれないか、作業を理解する事で現在の肥料の品質改良に繋がるのではないか、と考えるようになりました。 そこで、ミシマックス事業でもご縁のあった島根県の耕作放棄地が増加している地域に拠点を置き、放棄地の解消と作業の理解を深めるために農業の取り組みを始めました。


現在取り組んでいる作物
 近年はレタスとカボチャの生産に力を入れています。日々、どうすれば作業を効率化できるかを近隣の生産者の方々に相談したり、自分たちなりに考えて試行錯誤しながら取り組んでいます。

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